EXHIBITIONS
よめないけど、いいね!
根津美術館の書の名品
根津美術館が企画展「よめないけど、いいね! 根津美術館の書の名品」を開催している。
書の名品は展覧会などを通じて紹介されてきたが、正しく理解するには知識が必要だ。しかし、たとえ読めなくても、一文字ひともじのかたちの美しさや、つづけ文字の線が奏でるリズム、また、紙の装飾と書かれた文字とのハーモニーなど、肉筆の書そのものの魅力にふれる鑑賞の楽しみ方もある。昔でも、すべての人がよどみなく書を読めたわけではなく、例えば、近世初期の茶の湯の世界では、高僧の希少な墨蹟を尊重するいっぽうで、茶室の床(とこ)の寸法に合わせてそれを切断してしまうということさえあった。
根津美術館所蔵の書の名品を軸に構成した今回の展覧会は、先人たちによって大切に保存されてきた書の見どころをわかりやすく紹介することが目指されている。
展覧会タイトルにもある「よめないけど、いいね!」と実感してもらえたら、そしてこの展覧会が、書の作品をさらに深く鑑賞するためのひとつのきっかけになればとしている。
書の名品は展覧会などを通じて紹介されてきたが、正しく理解するには知識が必要だ。しかし、たとえ読めなくても、一文字ひともじのかたちの美しさや、つづけ文字の線が奏でるリズム、また、紙の装飾と書かれた文字とのハーモニーなど、肉筆の書そのものの魅力にふれる鑑賞の楽しみ方もある。昔でも、すべての人がよどみなく書を読めたわけではなく、例えば、近世初期の茶の湯の世界では、高僧の希少な墨蹟を尊重するいっぽうで、茶室の床(とこ)の寸法に合わせてそれを切断してしまうということさえあった。
根津美術館所蔵の書の名品を軸に構成した今回の展覧会は、先人たちによって大切に保存されてきた書の見どころをわかりやすく紹介することが目指されている。
展覧会タイトルにもある「よめないけど、いいね!」と実感してもらえたら、そしてこの展覧会が、書の作品をさらに深く鑑賞するためのひとつのきっかけになればとしている。