EXHIBITIONS

コレクションをめぐる6つの部屋 ルームス

2022.07.25 - 11.13

ピエール=オーギュスト・ルノワール モーリス・ドニ夫人 1904

PJ クルック 左は《レッドドア》、右は《グリーンドア》 1995 © PJ Crook 2022

アンリ・マルタン 牡丹の花瓶 制作年不詳

フィンセント・ファン・ゴッホ 座る農婦 1884-1885

 諸橋近代美術館が展覧会「コレクションをめぐる6つの部屋 ルームス」を開催中。本展では、同館のコレクションの魅力を、学芸員(キュレーター)が独自の視点から紹介する。

 諸橋近代美術館では、1999年の開館以降、スペイン・カタルーニャ州出身の芸術家サルバドール・ダリの作品を中心に、19世紀から20世紀の西洋近代絵画、イギリスの現代アーティストPJ クルック(パメーラ・ジューン・クルック)の絵画を蒐集・所蔵し、特色のあるコレクションの形成を継続してきた。

 これらコレクションの礎は、創設者の諸橋廷蔵(もろはし・ていぞう、1934〜2003)が築いたものであり、「広く多くの方に西洋近代美術の秀作の数々を鑑賞し、感動していただきたい」という創設者の想いは、いまもなお美術館スタッフへと引き継がれている。

 今回、展示室には「コレクター」「ダリ」「語らい」「材質」「プロセス」「スキャンダラス」の6つの部屋が登場。6人の学芸員が6つの部屋の住人として鑑賞者を迎え、個性的なテーマのもと、コレクション作品が展開される。

 出展作家は、サルバドール・ダリを中心に、ピエール=オーギュスト・ルノワール、マルク・シャガール、パブロ・ピカソら。また西洋近代の作品なども展示する。

 本展を通して、様々な作品や学芸員のメッセージにふれ、感動や驚きを体験しながら、開館から24年目を迎えた諸橋近代美術館のコレクションの新たな魅力を楽しみたい。