ソー・ソウエン 個展「どうしてわたしの手は、目は、乳首は2つあるの？」

　福岡のGALLERY SOAPでは、ソー・ソウエンの個展「どうしてわたしの手は、目は、乳首は2つあるの？（Why do I have two hands, eyes, nipples on my both sides ? ）」が開催されている。

　ソーは1995年福岡県生まれ。2019年京都精華大学芸術学部造形学科洋画コース卒業。現在、北九州市を拠点に制作・活動しているアーティストだ。本展では、ソーが学生時代から取り組んでいるパステルを使った作品を展示する。

　岩絵具や北九州の海岸などで集められた材料でつくられたオリジナルのパステルは、作家の手にフィットするような形状が特徴のひとつ。ソーは両手にそのパステルを持ち、その粒状性の物質を画布の上に置き、両手の皮膚で擦ったりしながら画面を仕上げた。完成した作品は、定着剤などを使用していないため、画布に粒状性の物質がのっているだけで、外部の環境によりつねに変化する、危険な絵画にもなり得るという。

　また会期中にはトークイベント、会期終了後には、アーティストが今年から積極的に取り組んでいる「The Egg」と題された、「卵」を介して自己と他者の関係性を探っていくパフォーマンスなども開催予定だ。