ダヴィッド・ヴァイス「After the Kontiki（Nach der Kontiki）」

　TARO NASUで、ダヴィッド・ヴァイス「After the Kontiki（Nach der Kontiki）」展が開催されている。

　ダヴィッド・ヴァイス（1946〜2012）はチューリヒ生まれ。チューリヒの工芸学校、バーゼルの工芸学校を経て、彫刻家としてアルフレッド・グルーダー、ジャクリン・スティーガーらと活動。67年にモントリオール万国博覧会に参加した後、渡米先のニューヨークで当時の重要なムーブメントであったミニマルアートに傾倒する。その後チューリヒ、アムステルダム、ケルン、ロッテルダムのギャラリーを中心に発表。1979年から始まったペーター・フィッシュリとのコラボレーションは2012年まで続いた。

　本展では、1969年から1979年の活動初期に描かれたドローイング作品を展示。「ありふれた日常に潜む美」をとらえたヴァイス初期作品は、ほとんど世に知られることはなかった。のちにペーター・フィッシュリ＆ダヴィッド・ヴァイスという世界的な現代アーティストデュオの一人として有名になる、ダヴィッド・ヴァイスの出発点を鑑賞できる展覧会。