夢と自然の探求者たち―19世紀幻想版画、シュルレアリスム、現代日本の作家まで

　群馬市立館林美術館で 「夢と自然の探求者たち―19世紀幻想版画、シュルレアリスム、現代日本の作家まで」が開催されている。

　本展は、理性の彼方にある人間の無意識や直感と関わる近現代の美術を、同館と群馬県立近代美術館、足利市立美術館の浅川コレクション、個人コレクションの作品により紹介するもの。

　本展前半では、グランヴィル、ルドンからベルメール、ゾンネンシュターン、マッタやアペルまで、幻想的な版画や潜在意識に導かれた絵画を展示。

　後半では、日本においてシュルレアリスム絵画をいち早く実践した群馬出身の福沢一郎、自然の力を多彩な創作に取り込んだ勅使河原蒼風など、様々な近現代の作家を紹介する。さらに、群馬県北西部の六合（くに）の山で制作を行ったスタン・アンダソン、近年、廃材を用いたブリコラージュにより人間像を制作する館林在住の亀山知英ら、地域の作家にも光を当てる。