EXHIBITIONS
野口久光 シネマ・グラフィックス
2014年には世界最大級の映画博物館、シネマテーク・フランセーズ(パリ)での回顧展などが開かれた野口久光(1909-94)は、映画配給会社・東和商事(のちの東宝東和)でおよそ30年間に1000点を超える映画ポスターを描いた。
タイトルや俳優の名前まですべて手描きで制作された野口の映画ポスターは、作品の雰囲気を豊かに表現した「一枚の絵画」としての魅力にあふれ、『大人は判ってくれない』(1959)のフランソワ・トリュフォー監督は、野口による日本版のポスターに感激し、続編のなかに小道具として登場させた。
音楽・舞台の評論家としての一面も知られ、デューク・エリントンはじめジャズの巨匠たちと親交のあった野口は、日米の音楽文化の橋渡しに努めた功績から1983年にニューオリンズ名誉市民となっている。
本展では、野口の映画ポスターや原画、名だたる映画スターやジャズプレーヤーのポートレート、デザインを手がけた本・雑誌・レコードジャケットなど約400点におよぶ作品、資料を展示。戦前・戦後間もない頃の貴重な映像資料もあわせて紹介する。
タイトルや俳優の名前まですべて手描きで制作された野口の映画ポスターは、作品の雰囲気を豊かに表現した「一枚の絵画」としての魅力にあふれ、『大人は判ってくれない』(1959)のフランソワ・トリュフォー監督は、野口による日本版のポスターに感激し、続編のなかに小道具として登場させた。
音楽・舞台の評論家としての一面も知られ、デューク・エリントンはじめジャズの巨匠たちと親交のあった野口は、日米の音楽文化の橋渡しに努めた功績から1983年にニューオリンズ名誉市民となっている。
本展では、野口の映画ポスターや原画、名だたる映画スターやジャズプレーヤーのポートレート、デザインを手がけた本・雑誌・レコードジャケットなど約400点におよぶ作品、資料を展示。戦前・戦後間もない頃の貴重な映像資料もあわせて紹介する。