EXHIBITIONS
藤原 彩人「Figurative Structures」
PARCELで、彫刻家・藤原彩⼈の個展「Figurative Structures」が開催されている。
藤原は1975年京都府⽣まれ、東京藝術⼤学⼤学院美術研究科彫刻専攻修了。現在は、栃⽊県益⼦を拠点に制作活動を⾏っている。循環や流動をテーマに、⼈間と⾃然、物質と空間、光と影、軸と周囲といった様々な事象や関係性を構造的につなげ、⼀貫して⼈体をテーマに作品を制作しているが、過去作の具象的なフォルムから出発しながらも、近年では「軸」と「周囲」に関⼼を寄せ、単純な図形の⽴体的な組みあわせによって構成された抽象的な表現を探求している。
轆轤のうえで⼟の中⼼が⽴ち上がるにつれ、周囲になりそれが質量を包みフォルムが成⽴することと、⼈体の臓器とその外壁の関係性を感じた藤原は言う。本展に際し、千葉市美術館・森啓輔は以下のステートメントを発表している。
「焼成と施釉を伴う⼟の造形によって『⼈体/⽣体としての彫刻』が眼前に⽴ち現れる姿を追い求めてきた藤原彩⼈。⼟、⽔、⽕、空気、鉱物、さらに重⼒に関わるその作品表現が、いまを⽣きる地球と相関的であるという事実は、近年の制作を貫く造形理念として指摘できるだろう。通常、⼈体の形象が担保する固有のスケールは、⾃然の⾵景としての抽象形態をその⾝に纏う藤原の彫像においては、スケールの概念それ⾃体を超出する事態をもたらしてきた。
最新作となる《像化―Planets on the Planet―》においてそれは、⼈体であり、ランドスケープであり、かつ惑星であるという複数の像/イメージの⼊れ⼦状の構造化によって果たされており、四半世紀にわたり、彫刻と陶芸の境界領域で⼈体の存在のあり様を探求してきた藤原の現在地を指し⽰している」。
藤原は1975年京都府⽣まれ、東京藝術⼤学⼤学院美術研究科彫刻専攻修了。現在は、栃⽊県益⼦を拠点に制作活動を⾏っている。循環や流動をテーマに、⼈間と⾃然、物質と空間、光と影、軸と周囲といった様々な事象や関係性を構造的につなげ、⼀貫して⼈体をテーマに作品を制作しているが、過去作の具象的なフォルムから出発しながらも、近年では「軸」と「周囲」に関⼼を寄せ、単純な図形の⽴体的な組みあわせによって構成された抽象的な表現を探求している。
轆轤のうえで⼟の中⼼が⽴ち上がるにつれ、周囲になりそれが質量を包みフォルムが成⽴することと、⼈体の臓器とその外壁の関係性を感じた藤原は言う。本展に際し、千葉市美術館・森啓輔は以下のステートメントを発表している。
「焼成と施釉を伴う⼟の造形によって『⼈体/⽣体としての彫刻』が眼前に⽴ち現れる姿を追い求めてきた藤原彩⼈。⼟、⽔、⽕、空気、鉱物、さらに重⼒に関わるその作品表現が、いまを⽣きる地球と相関的であるという事実は、近年の制作を貫く造形理念として指摘できるだろう。通常、⼈体の形象が担保する固有のスケールは、⾃然の⾵景としての抽象形態をその⾝に纏う藤原の彫像においては、スケールの概念それ⾃体を超出する事態をもたらしてきた。
最新作となる《像化―Planets on the Planet―》においてそれは、⼈体であり、ランドスケープであり、かつ惑星であるという複数の像/イメージの⼊れ⼦状の構造化によって果たされており、四半世紀にわたり、彫刻と陶芸の境界領域で⼈体の存在のあり様を探求してきた藤原の現在地を指し⽰している」。