EXHIBITIONS
日野之彦「人と人影」
SNOW Contemporaryで、日野之彦による個展「人と人影」が開催されている。
日野之彦は1976年石川県輪島市生まれ。2005年には「VOCA展」にてVOCA賞を受賞。インパクトの強い人物像を描く独特の画風が一躍注目され、それ以降も国内外で多くのファンを持つアーティストだ。日野は、VOCA賞受賞後も油彩のみならず、水彩や色鉛筆によるドローイング、彫刻作品など、様々なメディアを通じて新たな挑戦を精力的に継続してきた。
日野の描く人物像はその存在そのものが前景化されている。それは日野が「物語性を排除し、人間の存在感のみを純粋に抽出したいという欲求」があると語っているように、人間の存在を浮かび上がらせることによって、感情や精神の受け皿としての身体が強調されるのだという。
また「結果的に生まれる空虚なイメージが私自身の心境や、いまを生きる人々の空気を反映するのではないか」という作家の言葉からも読み取れるように、描かれた人物像は現代人が日常的に抱く不安や孤独、虚無感といった感情を代弁するかのような印象を与える。
約2年半ぶりとなる今回の個展では、油彩およびドローイングの新作を約10点展示。「人と人影」というタイトルの通り、新作群では人とつねに不可分な影のようなモチーフが人物像とともに描かれ、より複雑な精神性と強烈なイメージが提示される。
日野之彦は1976年石川県輪島市生まれ。2005年には「VOCA展」にてVOCA賞を受賞。インパクトの強い人物像を描く独特の画風が一躍注目され、それ以降も国内外で多くのファンを持つアーティストだ。日野は、VOCA賞受賞後も油彩のみならず、水彩や色鉛筆によるドローイング、彫刻作品など、様々なメディアを通じて新たな挑戦を精力的に継続してきた。
日野の描く人物像はその存在そのものが前景化されている。それは日野が「物語性を排除し、人間の存在感のみを純粋に抽出したいという欲求」があると語っているように、人間の存在を浮かび上がらせることによって、感情や精神の受け皿としての身体が強調されるのだという。
また「結果的に生まれる空虚なイメージが私自身の心境や、いまを生きる人々の空気を反映するのではないか」という作家の言葉からも読み取れるように、描かれた人物像は現代人が日常的に抱く不安や孤独、虚無感といった感情を代弁するかのような印象を与える。
約2年半ぶりとなる今回の個展では、油彩およびドローイングの新作を約10点展示。「人と人影」というタイトルの通り、新作群では人とつねに不可分な影のようなモチーフが人物像とともに描かれ、より複雑な精神性と強烈なイメージが提示される。