Hogalee

　タイトルの「Carpe diem」は「その日を摘め」と訳されるラテン語で、享楽的な死生観を表わし、「memento mori / 死を想え」とも対比的に使われる。

　Hogaleeは2013年の個展「剽窃 / plagiarism」以降、オリジナルとコピー、トレース、またはオマージュやパロディといった問題を作品制作のテーマとし、絵画や壁画作品を発表してきた。

　今回の展覧会では、剽窃の対象をあるアーティストや一つのアートムーブメントではなく、先人が打ち建ててきたコンテンポラリーアートの構造や仕組みそのものに定めながら、現代社会のアイコンともいえる「オンナノコ」を、作家自身の持ち味である太い線（ライン）で描いたモノクロームの作品を発表。

　死生観：「Carpe diem」をタイトルに掲げることによって、これまでの数多くの先人達を一足飛びに追い越そうとする意欲的な新作となる。