EXHIBITIONS

横須賀功光「光と鬼」

2018.09.27 - 11.17

横須賀功光 Optics 檻 1969 © Noriaki Yokosuka Courtesy of EMON PHOTO GALLERY

横須賀功光 A Case Exposure 光銀事件 1989 © Noriaki Yokosuka Courtesy of EMON PHOTO GALLERY

横須賀功光 Homage to Man Ray マン・レイオマージュ 1998 © Noriaki Yokosuka Courtesy of EMON PHOTO GALLERY

横須賀功光 Shafts 射 1964 © Noriaki Yokosuka Courtesy of EMON PHOTO GALLERY

 資生堂のポスターを代表に広告写真で金字塔を打ち立て、ファッションフォト、シリアスフォトの先駆けとして活躍した写真家・横須賀功光。「俺がはじめて嫉妬した写真家だった」と、当時カメラマンとして電通に務めていた荒木経惟が語るように、誰も真似ができない写真を撮る早熟な天才ぶりを発揮した。

 なかでも、横須賀が肉体について関心を寄せたことは、残された数多くのプライベートワークで知ることができる。横須賀が世を去るまで、光の探求や肉体への執着、またソラリゼーションを駆使した技法など、実験的な写真行為は広く公開されることなく続けられた。

 本展では、1964年〜98年にかけて制作されたシリーズ作品の中から、初期の《Shafts 射》、《Optics 檻》、中期の《A Case of Exposure 光銀事件》、また長らく発表の機会がなかった晩年のシリーズ「マン・レイオマージュ」の貴重なオリジナルプリントを紹介する。