EXHIBITIONS
アペルト10
横山奈美「LOVEと私のメモリーズ」
若手作家を中心に個展形式で紹介する展覧会シリーズ「アペルト」の10回目では、「LOVE」をテーマとしてネオン管を絵画化し、注目を集める若手ペインター・横山奈美を迎える。
横山は1986年岐阜県生まれ。日々の生活のなかで消耗されていくもの、廃棄されていくものをモチーフに絵画を制作し、「もの」が持つ根源的な存在感や美しさを提示している。2016年に絹谷幸二賞奨励賞、17年には日産アートアワードオーディエンス賞を受賞。「VOCA展2015 現代美術の展望─新しい平面の作家たち」(上野の森美術館、2015)など、若手の登竜門とされる展覧会でも高く評価される。
本展は、横山が近年精力的に取り組んでいる「愛とは何か」「美とは何か」というテーマと向き合った作品群で構成。愛をテーマに造形されたネオン管を絵画に描いたネオンシリーズは、ネオン管の主役ともいえる美しい光の部分と、裏側で見えないよう隠される器具や配線の部分とを同等に描き出すことで、理想や憧れとともに誤魔化せない、見られたくない部分をも顕在化させる。
また、本展タイトルにもなっている木炭ドローイングのシリーズ作品《LOVEと私のメモリーズ》は、少女とラブという名の犬との思い出に基づく作品。人間好みに品種改良が進む犬が短命であるというニュースをきっかけに、愛犬へと向けられた「愛(LOVE)」について考察している。
本展は、日常で多用される「LOVE」という言葉の意味を問いかけ続ける横山の作品を通して、物事の本質を考える機会となるだろう。
横山は1986年岐阜県生まれ。日々の生活のなかで消耗されていくもの、廃棄されていくものをモチーフに絵画を制作し、「もの」が持つ根源的な存在感や美しさを提示している。2016年に絹谷幸二賞奨励賞、17年には日産アートアワードオーディエンス賞を受賞。「VOCA展2015 現代美術の展望─新しい平面の作家たち」(上野の森美術館、2015)など、若手の登竜門とされる展覧会でも高く評価される。
本展は、横山が近年精力的に取り組んでいる「愛とは何か」「美とは何か」というテーマと向き合った作品群で構成。愛をテーマに造形されたネオン管を絵画に描いたネオンシリーズは、ネオン管の主役ともいえる美しい光の部分と、裏側で見えないよう隠される器具や配線の部分とを同等に描き出すことで、理想や憧れとともに誤魔化せない、見られたくない部分をも顕在化させる。
また、本展タイトルにもなっている木炭ドローイングのシリーズ作品《LOVEと私のメモリーズ》は、少女とラブという名の犬との思い出に基づく作品。人間好みに品種改良が進む犬が短命であるというニュースをきっかけに、愛犬へと向けられた「愛(LOVE)」について考察している。
本展は、日常で多用される「LOVE」という言葉の意味を問いかけ続ける横山の作品を通して、物事の本質を考える機会となるだろう。