EXHIBITIONS

光ミュージアム所蔵

美を競う 肉筆浮世絵の世界

2019.09.07 - 10.02, 2019.10.04 - 10.27

歌川国英 秋色女 文政年間(1818~30)頃 光ミュージアム蔵

藤麿 旅の女 享和~文化年間(1801~18) 前期頃 光ミュージアム蔵

葛飾北斎 《日 龍 月》 寛政12~文化5(1800~08)年 光ミュージアム蔵

 肉筆浮世絵とは、絵師が直接筆をとって絹や紙に描いた1点もの。そのなかでも美人画が多く、切れ長の瞳、繊細な髪すじ、華やかな衣装の文様などに、絵師のたしかな技と丹念な彩色を見ることができる。また女性たちの髪かざりや化粧、履き物など、当時の流行のスタイルやおしゃれな着こなしを目で楽しむことができるのも魅力だ。

 岐阜県にある光ミュージアムが所蔵する肉筆浮世絵は、約420点からなる一大コレクション。葛飾北斎や歌川広重、歌川国芳ら江戸で人気のあった浮世絵師をはじめ、京都や大坂などの上方で活躍した絵師、現存作の少ない絵師の作品も含まれており、質・量ともに国内有数を誇る。

 本展は、光ミュージアムの肉筆浮世絵コレクションより厳選した111点を大規模公開する初の機会。江戸中期から明治までの時代を代表する約80人の絵師たちによる作品を、「肉筆浮世絵の展開」「百花線乱・多彩な作品群」「上方と地方で描かれた肉筆浮世絵の展開」の3章で紹介する。