EXHIBITIONS

ARKO2019 黒宮菜菜

2019.10.01 - 12.27

制作の様子

黒宮菜菜 Image-お小夜 2019

黒宮菜菜 Image-花子 2019

「ARKO」は、「若手作家の支援」「大原美術館の礎を築いた洋画家児島虎次郎が暮らした無為村荘内のアトリエ活用」「倉敷からの発信」の3点を目指し、大原美術館が2005年度より実施する芸術家の滞在制作事業。今年は、滲みやぼかしの技法を用いて絵画を描くアーティスト・黒宮菜菜を迎える。

 黒宮は1980年東京都生まれ、2015年京都市立芸術大学博士(芸術学)学位取得。人体を主なモチーフとした油彩画、また近年は画仙紙や水墨画用紙といった和紙素材に着目し、染料を描画材に独特なマチエールを有する作品も手がけている。

 2017年に京都市芸術新人賞を受賞、18年に第21回岡本太郎現代芸術賞に入選。これまでの個展に、「Boys」(Finch Arts、京都、2019)、「うつつ」(ギャラリーノマル、大阪、2018)、「黒宮菜菜展夜—朧げな際」(京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA、京都、2016)など。展覧会のほか、3331 ART FAIR 2019、ARTISTS' FAIR KYOTO 2019などのアートフェアにも参加してきた。

 本展では、滲み広がる染料や油絵具で独自のイメージをつくり上げる黒宮が、倉敷市真備町に疎開した小説家・横溝正史の作品世界に分け入って制作した新作を展示する。