EXHIBITIONS
土屋祐介「Mirror」
土屋裕介は1985年千葉県生まれの彫刻家。2009年東京藝術大学美術学部彫刻科卒業、11年同大学院美術研究科彫刻専攻を修了。テラコッタ(素焼き)を使った、人肌を感じさせるような人物彫刻を制作している。12年には映画『悪の教典』へ作品を提供。近年の主なグループ展に、「蒐集衆商」(スパイラルガーデン、東京、2017)、「Cozy Winter」(DIC川村記念美術館付属ギャラリー、千葉、2012)などがある。
本展の中心となる《境界の肖像》は、これまで「ヒト」について哲学的な思考を巡らせ、 現代の人物像として表現し続けてきた土屋にとっての真骨頂とも言える作品。
上半身は物語性を排除するように腕から手の部位が削ぎ落とされ、性別や年齢も意識させない抽象的な人体のフォルムは、完成に向かっている途中にある。あるいは、完成形から崩れていく過程でもあり、そのどちらでもありどちらでもない、境界に佇む肖像として立ち現れる。
本展の中心となる《境界の肖像》は、これまで「ヒト」について哲学的な思考を巡らせ、 現代の人物像として表現し続けてきた土屋にとっての真骨頂とも言える作品。
上半身は物語性を排除するように腕から手の部位が削ぎ落とされ、性別や年齢も意識させない抽象的な人体のフォルムは、完成に向かっている途中にある。あるいは、完成形から崩れていく過程でもあり、そのどちらでもありどちらでもない、境界に佇む肖像として立ち現れる。