EXHIBITIONS

西川茂「under construction or destruction 2020 Tokyo」

2020.05.08 - 06.07

西川茂 Sealed House 121 -New National Stadium 2- 2020

 関西を拠点に活動し、繊細な画法と大胆な構図による作品を描いてきた画家の西川茂。近年は、建設中あるいは解体中の、シートで覆われた建物をモチーフとする「under construction or destruction」シリーズを制作し、環境や自然に対する自身の考察を示してきた。

 本展では、新作《Sealed House -New National Stadium-》を発表。同作品は、東京国立競技場のリニューアルにあたるコンペにおいて、最優秀賞を受賞後に計画を白紙に戻されたザハ・ハディドによる想像上の新国立競技場のデザインを背景とし、隈研吾の設計によって新たに建設され、今後、日本のひとつのアイコンになるであろう現実の新国立競技場の建設途上を描いている。

 西川は、想像上と現実の国立競技場が、新たに生まれ(亡くなり)記憶に刻まれ(忘却され)る私たちの存在そのものの象徴となること、そしてこの2つの姿が、自身の画家としてのアイデンティティに深く突き刺さるモチーフであると述べている。

※緊急事態宣言を受けて、5月8日は12:00〜19:00までオープン。5月9日、10日、11日は臨時休廊し、5月12日~5月15日は13:00〜18:00までオープン(今後の新型コロナウィルス感染症の感染拡大の状況を鑑み、開催日程、開廊曜日が変更になる可能性あり)。5月16日以降の予定および最新情報は、3331Arts Chiyodaの開館状況に従い、ギャラリーのウェブサイトにて案内。