EXHIBITIONS
山崎由紀子「崩壊する絵画」
デジタル由来の素材をコラージュし、ペインティング作品へと昇華する画家・山崎由紀子の個展が「OIL by 美術手帖」ギャラリーで開催されている。会期は11月1日まで。
山崎は1988年京都府生まれ。京都造形芸術大学卒業。学生時代にイラストレーター・デザイナーのヒロ杉山のもとでデザインを学び、現在は東京を拠点に作品を発表している。
山崎はデジタルネイティブとアナログ世代のあいだに生まれ、携帯電話、スマートフォン、ロースペックなPC、そしてMacBookとあらゆるデジタルガジェットの進化と、それに伴う情報取集におけるスピードの変化を体感した。山崎の制作プロセスは、PCで画像を検索することから始まり、PCやスマホで集めた画像をコンピュータ上で再構築して、それをペインティングというかたちで作品に落とし込む。
その過程で集められる画像や動画、GIFは、時代とともに刻一刻と変化し、これまで扱ってきたモチーフは、ファッション、音楽、アニメーションなどのサブカルチャーから政治的な要素まで様々。山崎は、現代人の日常風景とも言えるスクリーンのなかの景色を切り貼りし、三次元の世界から二次元のフラットな世界へ、その年代の象徴を閉じ込めている。
本展では、BAF STUDIO TOKYOのディレクター・細野晃太朗のキュレーションのもと、新作のペインティングやプリント作品を発表。山崎がその独自のセンスを使い、いまという時代を切り出した唯一無二の表現に注目してほしい。
なお本展出品作は、渋谷PARCO内の店舗「OIL by 美術手帖」およびECサイト「OIL by 美術手帖」にて販売中。
「私の作品はPhotoshop上で⼀度デジタルコラージュをつくり、それをキャンバスにペイントして描きあげるというプロセスを踏んでいます。でも、いまより少し昔はネットからではなく、雑誌やチラシ広告といった印刷物などから素材を集めることが多くありました。それが徐々にネットの流れの速度も変わってきて、⾝の回りの印刷物よりも、よりコンビニエンスで膨⼤な資料が⾒つかる⼿軽さから、⾃然とネット上から素材を集めるようになりました。しかし、SNSなどに流れる画像を集めていると、時代感やトレンドがなんとなく⾃然と混ざりこんでくる部分があり、いまはそういう部分も興味深く感じながら作品をつくっています。今回の展⽰もまた、いまの時代の空気をはらんだものになるのではないかと思っています（本展に寄せて、山崎由紀子）」。
山崎は1988年京都府生まれ。京都造形芸術大学卒業。学生時代にイラストレーター・デザイナーのヒロ杉山のもとでデザインを学び、現在は東京を拠点に作品を発表している。
山崎はデジタルネイティブとアナログ世代のあいだに生まれ、携帯電話、スマートフォン、ロースペックなPC、そしてMacBookとあらゆるデジタルガジェットの進化と、それに伴う情報取集におけるスピードの変化を体感した。山崎の制作プロセスは、PCで画像を検索することから始まり、PCやスマホで集めた画像をコンピュータ上で再構築して、それをペインティングというかたちで作品に落とし込む。
その過程で集められる画像や動画、GIFは、時代とともに刻一刻と変化し、これまで扱ってきたモチーフは、ファッション、音楽、アニメーションなどのサブカルチャーから政治的な要素まで様々。山崎は、現代人の日常風景とも言えるスクリーンのなかの景色を切り貼りし、三次元の世界から二次元のフラットな世界へ、その年代の象徴を閉じ込めている。
本展では、BAF STUDIO TOKYOのディレクター・細野晃太朗のキュレーションのもと、新作のペインティングやプリント作品を発表。山崎がその独自のセンスを使い、いまという時代を切り出した唯一無二の表現に注目してほしい。
なお本展出品作は、渋谷PARCO内の店舗「OIL by 美術手帖」およびECサイト「OIL by 美術手帖」にて販売中。
「私の作品はPhotoshop上で⼀度デジタルコラージュをつくり、それをキャンバスにペイントして描きあげるというプロセスを踏んでいます。でも、いまより少し昔はネットからではなく、雑誌やチラシ広告といった印刷物などから素材を集めることが多くありました。それが徐々にネットの流れの速度も変わってきて、⾝の回りの印刷物よりも、よりコンビニエンスで膨⼤な資料が⾒つかる⼿軽さから、⾃然とネット上から素材を集めるようになりました。しかし、SNSなどに流れる画像を集めていると、時代感やトレンドがなんとなく⾃然と混ざりこんでくる部分があり、いまはそういう部分も興味深く感じながら作品をつくっています。今回の展⽰もまた、いまの時代の空気をはらんだものになるのではないかと思っています（本展に寄せて、山崎由紀子）」。