追悼特集　時代（とき）への花束　1917→2020

　高崎市美術館コレクションによって収蔵作家の歩みを振り返る展覧会「追悼特集　時代（とき）への花束　1917→2020」を開催する。

　同館は開館前の1989年から地元・高崎市や群馬県ゆかりの作家を中心に、同時代を歩む日本、そして世界の作家の作品を収集してきた。現在の収蔵作家は152人。本展では、過去5年間に逝去した収蔵作家たちの足跡を紹介する。

　出展作家は、浜田知明（1917〜2018）、宮崎進 （1922〜2018）、正田壤（1928〜2016）、田中朝庸（1930〜2020）、山寺重子（1932〜2017）、岡本健彦（1934〜2016）、半田富久（1936〜2017）、佐藤晃一（1944〜2016）、山田展也（1948〜2018）、山名將夫（1948〜2018）、ロバート・インディアナ（1928〜2018）。

　1917〜2020年のあいだに生まれ逝去した11名は、戦争と復興という激動の100年を経験した作家たち。作家同士は同時代人であり、また私たちの同時代人であり隣人であった。

　本展は、世代や技法は異なりながらも前後して同時代を生き、美術を志した11名それぞれの仕事を振り返りながら、「戦争と人間」「リアリズムと抽象表現」「内と外」などの共通テーマでもその足跡をたどる。

　同時代の生活史のなかで人がどのように美術を育み、また美術が人をどのように支えたのかを見つめ直す展覧会。