EXHIBITIONS

博物館に初もうで

2021.01.02 - 01.31

駿牛図断簡 鎌倉時代・13世紀 重要文化財 展示期間=2021年1月2日~31日、本館特別2室

袱紗 淡紅繻子地騎牛笛吹童子図 江戸時代・18~19世紀 アンリー夫人寄贈 展示期間=2021年1月2日~31日、本館特別2室

片輪車蒔絵螺鈿手箱 平安時代・12世紀 国宝 展示期間=2021年1月2日~31日、本館特別2室

水牛水滴 江戸時代・17~18世紀 展示期間=2021年1月2日~31日、本館特別2室

阿弥陀如来および両脇侍立像 (善光寺式) 鎌倉時代・建長6(1254)年 重要文化財 展示期間=2021年1月2日~31日、本館特別1室

長谷川等伯筆 松林図屛風 安土桃山時代・16世紀 国宝 展示期間=2021年1月2日~17日、本館2室(国宝室)

振袖 白綸子地檜扇橘模様 江戸時代・19世紀 野口眞造氏寄贈 展示期間=2021年1月2日~2月28日、本館10室

下村観山筆 弱法師 1915(大正4) 重要文化財 展示期間=2021年1月2日~2月14日、本館18室

 東京国立博物館は2021年1月2日より、恒例の正月企画「博物館に初もうで」を開催。干支をテーマにした特集展示や、新春にふさわしい品々を展示する。

 2021年の干支は「丑」。力強く従順で、人の営みを傍らで支え続けてきた牛は、平安時代には貴族の生活と密着して牛車の文化を育み、時には神の乗り物や仏教における悟りの象徴ともみなされた。

 特集「博物館に初もうで ウシにひかれてトーハクまいり」(本館 特別1室・特別2室)では、「牛」にまつわる豊かな歴史と文化を紹介する。

 タイトルにある「ウシにひかれてトーハクまいり」は、「牛に引かれて善光寺参り」という諺をもとにしたもの。「身近に起こった出来事に導かれて、思いがけない縁が結ばれること」の例えで、「パンデミックの状況だからこそ、展示作品との思いがけない出会いを通して、改めてトーハクと縁を結んでほしい」という思いが込められている。

 干支をテーマにした特集展示に加え、本館の各展示室では、新春の目玉である国宝《松林図屛風》(長谷川等伯筆)をはじめ、新年の訪れを祝して吉祥作品や名品の数々を公開する。

 また博物館の正門、本館玄関、本館大階段では、池坊・蔵重伸がしつらえた正月の飾りを見ることができる(2021年1月2日~1月11日)。

※新型コロナウイルス感染防止のため、2021年1月2日・3日に予定していた和太鼓や獅子舞のイベントは中止。入館にはオンラインでの事前予約が必要。詳細は公式ウェブサイトへ。