EXHIBITIONS
春の江戸絵画まつり
与謝蕪村「ぎこちない」を芸術にした画家
府中市美術館が展覧会「与謝蕪村『ぎこちない』を芸術にした画家」を開催。俳人・文人画の与謝蕪村(1716〜83)の、上手でも下手でもない「ぎこちなさ」から生まれた芸術に着目する。
深く静かな趣をたたえる自然のなかの情景、のびのびとして洒脱な俳画、苦みのある人物画は、いずれも人気画家であった蕪村が晩年に到達した画境だ。蕪村はとりわけ自然の情景を描いた作品が絶賛されるが、じつに様々な作品を手がけ、時には中国絵画そのものを思わせる見事な技や、見る者をうならせる流麗で美しい線やフォルムで描いた。
しかし、それ以上に多くの作品に感じられるのが、線描やかたちの「ぎこちなさ」と、そこから生まれる親しみやすさや、かわいらしさ。頼りない線や素朴な描写は、初期から晩年までの蕪村の絵に見ることができる。
本展では、そうした「ぎこちなさ」に着目し、蕪村の画業を振り返る初めての試み。蕪村のこだわりに注目しながら、国宝や重要文化財、さらに初公開の《山水図屏風》を含む作品約100点を展示し、蕪村の新しい魅力に迫る。
※府中市美術館は緊急事態宣言の発令を受け、4月25日〜5月31日まで臨時休館。これに伴い、本展は4月24日をもって閉幕。
深く静かな趣をたたえる自然のなかの情景、のびのびとして洒脱な俳画、苦みのある人物画は、いずれも人気画家であった蕪村が晩年に到達した画境だ。蕪村はとりわけ自然の情景を描いた作品が絶賛されるが、じつに様々な作品を手がけ、時には中国絵画そのものを思わせる見事な技や、見る者をうならせる流麗で美しい線やフォルムで描いた。
しかし、それ以上に多くの作品に感じられるのが、線描やかたちの「ぎこちなさ」と、そこから生まれる親しみやすさや、かわいらしさ。頼りない線や素朴な描写は、初期から晩年までの蕪村の絵に見ることができる。
本展では、そうした「ぎこちなさ」に着目し、蕪村の画業を振り返る初めての試み。蕪村のこだわりに注目しながら、国宝や重要文化財、さらに初公開の《山水図屏風》を含む作品約100点を展示し、蕪村の新しい魅力に迫る。
※府中市美術館は緊急事態宣言の発令を受け、4月25日〜5月31日まで臨時休館。これに伴い、本展は4月24日をもって閉幕。