EXHIBITIONS
燕子花図と夏秋渓流図
尾形光琳による国宝「燕子花図屏風」と、鈴木其一による「夏秋渓流図屏風」という、琳派の二大傑作を同時に見ることのできる展覧会が開かれる。無背景に燕子花のみを描き、衣裳デザインのようでありながら溌剌とした生気を放つ「燕子花図屏風」。対して「夏秋渓流図屏風」は、渓流の流れる檜の林に山百合や桜紅葉が彩りを添える一見何気ない情景に、どこか非現実的な感覚を湛えている。しかし二つの作品には、モチーフの律動感や金地に青や緑が映える色彩などの点で、相通じるものも見出される。
今回の展覧会では、琳派の金屏風の数々にあわせ、其一が活躍した19世紀前半から20世紀初頭までに制作された作品を展示する。
今回の展覧会では、琳派の金屏風の数々にあわせ、其一が活躍した19世紀前半から20世紀初頭までに制作された作品を展示する。