町工場とクリエイターの協働から生まれる「遊具」とは? 大森のKOCAで「ラウンドテーブル2020」が開催
京急線大森町―梅屋敷駅間の高架下にオープンしたスペースを中心に展開される、町工場とクリエイターのコラボレーション・プロジェクト「ラウンドテーブル2020」。「遊具」をテーマとした3組によるその協働の成果が、同スペース内のKOCAで発表される。会期は3月13日〜21日。
2019年4月、京急線大森町―梅屋敷駅間の高架下に開業した「梅森プラットフォーム」を中心に展開される「ラウンドテーブル2020」。これは、大田区を拠点とする町工場とクリエイターのコラボレーション・プロジェクトだ。
今回、そこで新たに生まれた作品の発表やトークイベントが、「梅森プラットフォーム」内のインキュベーション・スペース「KOCA」で行われる。会期は3月13日~21日。
「遊具」をテーマとして、受注・発注の関係性とは異なるコミュニケーションをもとに新たなものづくりの可能性を探求する同プロジェクト。今回は「都市の肖像」を描くプロジェクトを行ってきた金子未弥、現在「平成美術ーうたかたと瓦礫」(京都市京セラ美術館)にも出展中の灰原千晶、そしてクリエイティブチーム「CEKAI」の小松健太郎が参加する。
3組は昨年10月から5ヶ月にわたって対話や実験を重ね、既存の枠にとらわれない遊具の制作を目指してきた。金子とハタノ製作所は、京浜島を歩くと頻繁に目にするガードレールなどの素材を使用した遊具を、灰原とムソー工業は独自の技術を生かしたインタラクティブな遊具を制作。またCEKAIとエヌアンドエヌは、水平垂直の感覚やミリ間隔の違いなど「ものづくり神経」を高めることにつながる遊具を手がけた。
会期中は実際の遊具が展示されるほか、オープニング・クロージングトークも開催。トークの様子はYouTubeでのオンライン配信も予定されている。