アーティスト、チャイ・シリが見つめ直すタイの現代社会
タイ人アーティスト、チャイ・シリの日本初個展が、SCAI THE BATHHOUSE SUPPORT PROGRAMとして駒込倉庫にて行われる。会期は7月8日〜7月29日。
チャイ・シリは1983年バンコク生まれ。様々な職種の労働者との交流をきっかけに制作活動を始めたシリは、住み慣れたタイの生活から着想を得て、社会への深い洞察が込められた映像作品を制作している。
タイでは上映禁止となった映画『王様と私』のエンディングシーンを再構築する本展は、写真と映像によるインスタレーションで構成されている。また、イメージや色彩、光、夢、現実が二つのレイヤーとなって対比する手法で制作された新作も登場する。
同国出身のアピチャッポン・ウィーラセタクンと多数の協働作品を制作し、2012年のドクメンタ(13)や、13年のシャルジャ・ビエンナーレをはじめとする多くの国際展に出展しているチャイ・シリ。国際的な活躍を見せる作家の日本初の個展に、足を運んでみてはいかがだろう。