通り過ぎる日常を見つめ直す。鈴木光と斎藤玲児のオムニバス上映展が開催
鈴木光と斎藤玲児の二人の映像作家による上映展が、KAYOKOYUKIにて開催される。会期は7月8日〜30日。会期中には、二人に加え、さまざまなアーティストによるオムニバス形式の特別上映会も実施される。
鈴木光は1984年福島県生まれ。現在はベルリンに在住し、2016年よりベルリン芸術大学メディア芸術学科に在籍している。鈴木は、ドキュメンタリーの手法をベースとしつつ、そこに事実と虚構を織り交ぜ、鑑賞者にわずかな違和感を抱かせるような作品を制作する。
一方、87年に東京都に生まれた斎藤玲児は、身近に存在するさまざまなイメージをとらえ、記憶の奥底にあるものを映し出す。素材としての写真を映像作品に変えていく過程で、斎藤はそこから意味や価値をそぎ落とし、表層のみをつなぎあわせていく。
手法や制作に対する態度においてはかけ離れている二人。しかしそこには、それぞれの目線で日常を見つめ、それを独自の表現に変化させるという共通点がある。
本展では、そんな二人の新作を同時上映するほか、7月16日と29日の特別上映会では、詩人の吉増剛造、映像作家で現代美術家の大木裕之、アーティストのミヤギフトシ、ベルリン在住の映像作家フィリップ・ヴィトマン(Philip Widmann)、また駒込倉庫にて個展を同時期開催するチャイ・シリ(Chai Siris)の4人の映像作品を加え、各日オムニバス形式にて特別上映会を開催する。