ギャラリーに仮想世界をつくり出す
ポストインターネット時代の表現者「urauny」とは?
既製品を用いた作品の制作や、アパレルブランドとのコラボレーションなど多岐にわたる活動を展開しているアーティスト・uraunyが、SNOW Contemporaryで個展を開催。会期は10月6日〜11月4日。
urauny(ウラウニー)は、自身をポストインターネット時代の表現者と位置付け、「コンプレックスをポジティブに変換する」をテーマに既製品を用いた作品などを制作しているアーティスト。性別や年齢、国籍などを明言せず、展覧会のタイトルも内容と切り離してすべて「urauny」としている。
これまでに、「わたしたちの芸術をみつめるパープルーム」(2017、AWAJI Cafe & Gallery)や、「カオス*ラウンジ新芸術祭2016 市街劇『地獄の門』」(2016、福島県いわき市)などへの参加のほか、アパレルブランド「chloma」とのコラボレーションやゲーム開発を行うなど、その活動領域は多岐にわたる。
本展は、ak.、磯崎隼士、小宮麻吏奈という3名のアーティストとともにつくられ、タイトルは「urauny」を増幅させた「uuuurrrraaaauuuunnnnyyyy」となっている。
会場はインターネットをベースとした仮想世界に見立てられ、特殊なVAPE(ニコチンを含まない電子タバコ)が並ぶ仮想のショップが出現。視覚情報だけでなく、触覚、聴覚、嗅覚、そして味覚に訴える空間演出が施され、「カニバリズム」をキーとして社会構造の形成とその変容が表現される。