バンクシーからの「季節の挨拶」。環境問題を取り上げた新作を発表
世界各地にグラフィティを残す覆面アーティスト、バンクシーの新作が、イギリス・ウェールズ地域のポート・タルボットに現れた。「Season’s greetings(季節の挨拶)」と自身のInstagramの公式アカウントでコメントしながら、公開した新作とは?
世界各地にグラフィティを残す覆面アーティスト、バンクシー。そのバンクシーがInstagramの公式アカウントで「Season’s greetings(季節の挨拶)」とコメントしながら、新作の動画を公開した。
新作は、イギリス・ウェールズ地域のポート・タルボットに出現。ガレージの壁面に描かれた本作は、片面では雪が降るのを楽しんでいる子どもの姿を描写している。しかし、もう片面を見ると、その「雪」が燃えている火から発せられた灰であることが明らかになる。作品が描かれた場所の背後には、溶鉱炉の煙突があり、本作はそれを引用したもの。
イギリスのメディア・BBCによると、ニース・ポート・タルボット議会の副議長、アンソニー・テイラーは、「議会は、終日にわたってガレージの所有者と連絡を取り合っており、次のステップを検討しながらこの作品を保護するためのフェンスを設置します」とコメントしている。
一貫した風刺的な表現手法で、大気汚染を明らかに批判する本作は、バンクシーが世界に贈ったクリスマスプレゼントとなった。