バンクシーがドローイングを発表。奴隷商人銅像とデモ参加者を描く
ジョージ・フロイド殺害事件に関連し新作を発表したバンクシーが、今度はドローイングを公開した。
アメリカ・ミネソタ州でジョージ・フロイドが殺害され、人種差別主義に対する抗議活動が世界的に広がるなか、バンクシーがまたも作品を発表した。
6月6日、自身のInstagramアカウントで蝋燭の火によって燃えつつあるアメリカ国旗と、その下に黒い人物の肖像を配した作品を公開したバンクシー。次なる作品(ドローイング)は、銅像とそれを引きずり倒す人々を描いたものだ。
バンクシーは投稿において、次のようにコメントしている。「ブリストルの真ん中にある空っぽの台座をどうする? コルストン像を恋しく思う人と恋しくない人の両方に対応できるアイデアがある。コルストン像を海から引きずり出し、台座に戻し、ケーブルを首に巻きつけ、彼を引きずり下ろすデモ参加者の等身大のブロンズ像をつくるんだ。誰もが幸せになる。素晴らしい日を記念して」。
イギリス南西部にあるブリストルでは7日、17世紀の奴隷商人エドワード・コルストンの銅像を抗議者たちが台座から引きずりおろし、引き回した末、ブリストル湾に投棄した。バンクシーの投稿はこれに言及したものだと思われる。