国際交流基金、新理事長に梅本和義が就任。在イタリア大使などを歴任
国際交流基金は10月1日付で理事長人事を発表。安藤裕康に代わり、新理事長として梅本和義が就任した。
ヴェネチア・ビエンナーレ日本館をはじめとする文化事業を行う国際交流基金は、10月1日付の理事長人事を発表。安藤裕康が退任し、後任として梅本和義が新理事長に就任した。任期は2022年3月31日まで。
梅本は1951年生まれ。東京大学大学院理学系研究科数学専門課程(修士)を修了後、外務省に入省以降、北米局長、在スイス大使、在国連代表部大使、在イタリア大使などを歴任。直近では2017年7月から19年12月まで、内閣官房でTPP等政府対策本部首席交渉官を務めていた。
就任にあたっては次のようなコメントを発表している。「これまで大使として赴いたイタリアやスイスで数多くの文化・芸術イベントの実施に携わり、日本のソフトパワー外交の推進に果たす文化の役割の大きさを実感してきました。新型コロナウイルスにより、文化交流にとっても厳しい状況が続いていますが、文化を通じた日本と世界のつながりを維持し、発展させていくために、前向きに取り組んでいく所存です。国際交流基金は、2022年に設立50周年を迎えます。この大きな節目を視野に入れながら、新たな時代の国際交流の可能性を切り拓いていくため、全力を尽くしてまいりたいと存じます」。