art for all「アーティスト報酬ガイドライン」の制定のために。韓国の文化政策から学ぶ
美術のつくり手と担い手によるネットワーク「art for all」。「アーティスト報酬ガイドライン」の制定を目指す同団体が、ガイドラインを考えるために韓国の文化政策を学ぶレクチャーを開催した。その内容をレポートしたい。
SERIES
美術分野における報酬ガイドラインを考える
美術に特化した支援策を求めるために生まれた美術のつくり手と担い手によるネットワーク「art for all」。同団体が2022年4月に美術分野におけるアーティストフィー(アーティストが作品を展示する行為に対する報酬)やアートワーカーへの報酬が低い水準で固定されているという懸念の声を受け、状況の改善のため、さらなる実態把握のためのアンケートの実施や、アーティスト報酬のためのガイドラインの策定、労働組合などの連帯組織の結成といった行動の計画を進めている。本連載では、art for allの協力のもと、アーティスト報酬のためのガイドラインの策定に向けた検討の道筋を追う。