ハビア・カジェハ「MR.GÜNTER, THE CAT SHOW」

　スペイン人アーティスト、ハビア・カジェハによる展覧会「MR.GÜNTER, THE CAT SHOW」がPARCO MUSEUM TOKYOで開催される。本展キュレーションはNANZUKA。

　カジェハは1971年スペイン・マラガ市生まれ。2000年にグラナダ大学美術専攻を卒業し、マガラ市で制作を続けている。シュルレアリスムの巨匠ルネ・マグリッドや奈良美智、クリス・ヨハンソンの作品のファンだと公言するカジェハは各々の手法を参考にしながら、現代を生きる私たちの肖像を大きな目をしたキャラクターとして描く。その作品は、日常生活の様々な出来事に驚きとユーモアを与えるあらゆるトリックに満ちあふれている。

　キャラクター化することで強調された人物像や、画中に描かれたテキストとの相関関係によって、鑑賞者が自ずと読み出すようなストーリーの設定も、カジェハが仕掛けた罠のひとつ。コロナ禍にあってもウィットに富んだ発想力で困難に向き合うカジェハの作品は、より一層人々を魅了し続けている。

　本展の主人公「MR.GÜNTER」は、カジェハとそのパートナーであるアリシア・マルモルの愛猫だ。「THE CAT SHOW」では、カジェハの展覧会を自由に歩き回るギュンターを中心に、日本では未発表の大型の木彫立体作品2点のほか、新作ペンティング、ドローイングを含めた選りすぐりの作品たちが、会場全体を使ったインスタレーションとして構成される。

　また、渋谷PARCOの公園通り側エントランスに巨大化したギュンターがパブリックアートとして登場し、訪れた人々を迎える。

　本展に寄せてカジェハは、「日本の皆さんに、私たちの大事な家族であるギュンターを紹介できることをとても嬉しく思っています。」とコメントしている。