EXHIBITIONS

田中和人 個展「Picture(s)」

2022.09.10 - 10.22

田中和人 Picture(s) #22 2022 © Kazuhito Tanaka Courtesy of KANA KAWANISHI GALLERY

田中和人 Picture(s) #23 2022 © Kazuhito Tanaka Courtesy of KANA KAWANISHI GALLERY

田中和人 Picture(s) #25 2022 © Kazuhito Tanaka Courtesy of KANA KAWANISHI GALLERY

田中和人 Picture(s) #29 2022 © Kazuhito Tanaka Courtesy of KANA KAWANISHI GALLERY

田中和人 Picture(s) #31 2022 © Kazuhito Tanaka Courtesy of KANA KAWANISHI GALLERY

 田中和人の東京では4年ぶりとなる個展「Picture(s)」が、KANA KAWANISHI GALLERYで開催される。

 田中は1973年埼玉県生まれ。明治大学商学部を卒業後、会社勤務を経て渡米し、2004年にニューヨークのスクール・オブ・ビジュアル・アーツ卒業。以後、写真と絵画の関係を軸に、写真による新しい表現を探究し、国内外で作品を発表している。

 現在は京都および福岡を拠点に活動。また京都ベースのアーティスト・ラン・スペース「soda」ディレクターとして展覧会の企画も手がける。2011年「TOKYO FRONTLINE PHOTO AWARD」グランプリ受賞。近年の主な個展に、「Picture(s)」(Paris London Hong Kong、シカゴ、2022)、「重力と光」(soda、京都、2020)などがある。

 本展では、2021年より制作を始めた最新シリーズ「Picture(s)」から新作を公開する。

「Picture(s)」シリーズでは、キャンバス上に印画紙(暗室で露光されたカラーフォトグラム)と絵具(抽象絵画)が等価に並ぶ。これまでも「写真」と「絵画」を行き来する表現を探る態度で様々なシリーズを展開してきた田中だが、本シリーズは「絵画的な写真」や「写実的な絵画」を軽々と凌駕し、写真とは、絵画とは何か、そして見ることに関して、絶えず独自の方法論で問うてきた田中のひとつの到達点といえる。