EXHIBITIONS
ガレも愛した —清朝皇帝のガラス
紀元前5~前3世紀まで起源を遡る中国のガラス。当初は主に儀式にまつわる璧や剣装、トンボ珠や環などの装飾品が多く、貴石や玉の代用品の役割を果たしたとされている。その後清王朝の時代、第4代康煕帝が紫禁城内にガラス工房「玻璃廠(はりしょう)」を設置し、皇帝のためのガラスづくりを開始したことをきっかけとしてガラス工芸が飛躍的に発展。第5代雍正帝が流れを引き継ぎ、続く第6代乾隆帝の治世にはバリエーションも豊かに栄華を極めた。
本展では、透明性と儚さを持つガラスとは趣が異なる、「透明」と「不透明」の狭間で重厚な彫琢が際立つ清朝のガラス有数のコレクションを展示。アール・ヌーヴォー期を代表する芸術家、エミール・ガレの作品と比較しながら、清朝時代のガラスの美を紹介する。
本展では、透明性と儚さを持つガラスとは趣が異なる、「透明」と「不透明」の狭間で重厚な彫琢が際立つ清朝のガラス有数のコレクションを展示。アール・ヌーヴォー期を代表する芸術家、エミール・ガレの作品と比較しながら、清朝時代のガラスの美を紹介する。