EXHIBITIONS

ニューヨークが生んだ伝説

写真家 ソール・ライター展

ソール・ライター タクシー 1957 ソール・ライター財団蔵 © Saul Leiter Estate

ソール・ライター タクシー 1957 ソール・ライター財団蔵 © Saul Leiter Estate

ソール・ライター 雪 1960 ソール・ライター財団蔵 © Saul Leiter Estate

ソール・ライター スカーフ 1948 ソール・ライター財団蔵 © Saul Leiter Estate

ソール・ライター カルメン、『ハーパーズ・バザー』 1960 ソール・ライター財団蔵 © Saul Leiter Estate

ソール・ライター 無題 撮影年不詳 ソール・ライター財団蔵 © Saul Leiter Estate

 1950年代からニューヨークで第一線のファッション・カメラマンとして活躍しながら、1980年代に商業写真から退き、世間から姿を消したソール・ライター(1923-2013)。写真界でソール・ライターが再び脚光を浴びるきっかけとなったのが、2006年にドイツのシュタイデル社によって出版された作品集だった。時に、ソール・ライター83歳。この新たな発見は大きなセンセーションを巻き起こし、その後、展覧会開催や出版が相次いだ。2012年にはドキュメンタリー映画『写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと』(日本公開は2015年)が公開され、その名前と作品はさらに多くの人々の知るところとなった。

 本展は、ニューヨークのソール・ライター財団の全面的な協力のもと、同財団所蔵の200点以上の写真作品(モノクロ、カラー)、絵画作品、その他貴重な資料が一堂に集結。天性の色彩感覚によって「カラー写真のパイオニア」と称されたライターの創造の秘密に迫る日本初の回顧展となる。