EXHIBITIONS

安瀬英雄「Synchronicity」

2019.03.16 - 04.17

© Hideo Anze Courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

安瀬英雄 One Day, from the series I and Others 2019 © Hideo Anze Courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

安瀬英雄 La_Gioconda.jpg 01 from the series RGB 2016 © Hideo Anze Courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

安瀬英雄 Mona_Lisa,_by_Leonardo_da_Vinci,_from_C2RMF_retouched.jpg 02 from the series RGB 2016 © Hideo Anze Courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

安瀬英雄 Stripe(50Hz) 2018/12/07 20:27:54 shibuya-ku 2018 © Hideo Anze Courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

 村上春樹の小説『風の歌を聴け』の英訳版の表紙装丁にも作品が起用されるなど、コンセプチュアルな作品が海外で高い評価を受ける安瀬英雄(あんぜ・ひでお)の個展が開催されている。

 安瀬は東京都出身。主な個展に「姿なき存在の形」(KANA KAWANISHI GALLERY、東京、2016)、「RED 2014 365」(SUNDAY、東京、2016)など。2016年、自身初となる作品集『RED 2014 365』(TRADEMARK PUBLISHING)を刊行。作品は大英博物館(イギリス)、サンダース・コレクション(オランダ)などに収蔵されている。

 本展では、代表作「Stripe(50Hz)」、「RGB」の各シリーズの新作のほか、「I and Others」シリーズのうち《One Day》を初公開する。「Stripe(50Hz)」 は、東日本大震災直後の計画停電や節電における東京の街並みに大きなショックを受けたことに始まり、蛍光灯の光を日々スマートフォンで日々撮影することで、忘れることのできない記憶を記録した作品。

 いっぽう「RGB」シリーズは、カロタイプ写真の発明者であるウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボットにインスピレーションを受け、現代における写真を独自の解釈で表現した絵画作品。そして《One Day》は、2011年頃から日常的に撮影されている写真と同じ日に撮影されたインターネット上に無数に散らばる写真とをコラージュし、ひとつの時間軸でアノニマスな撮影者の存在を複数重ね合わせている。