EXHIBITIONS

岡本太郎の東北

2017.07.01 - 10.09

なまはげ(秋田) 1957 撮影=岡本太郎

なまはげ(秋田) 1957 撮影=岡本太郎

恐山(青森) 1962 撮影=岡本太郎

鹿踊り(岩手) 1957 撮影=岡本太郎

秋田駅(秋田) 1957 撮影=岡本太郎

松例祭(山形) 1962 撮影=岡本太郎

 縄文との出会いから5年が過ぎた1957年。日本文化の本質を探す旅に出た岡本太郎は、最初に訪れた東北でいきなり“原始日本”と遭遇する。貧しく閉ざされた冬の東北。そこには見えない力と対話する“呪術の心”が息づいていた。

 東北で原日本の片影に触れた太郎は、沖縄でその心が脈々と受け継がれている姿を目撃し、1962年の東北再訪を経て、日本人の血の中にいまも縄文の心が宿っていることを確信。この体験こそが岡本芸術の方向を決定づけ、ついには太陽の塔の誕生へとつながっていく。

 岡本太郎の眼がとらえた60年前の東北。ぶ厚く豊かな日本。本展では、その眼が切り取った「ほんとうの日本」を見ることができる。