EXHIBITIONS
驚異の三人!!
高松次郎・若林奮・李禹煥
―版という場所で
※新型コロナウイルス感染症の影響を受けて本展の開催を中止。詳細は公式ウェブサイトにて案内。
日本の現代美術を語る上で重要な位置を占める3人の美術家、高松次郎、若林奮、李禹煥。それぞれ、立体と平面という境界を跨いで旺盛に作品を制作・発表し、そのなかでも、1970年代以降は共通して、「版」による表現に積極的に取り組んでいる。
高松は80年代末にスクリーンプリントによる連作を発表。版の重ね合わせやインクの色を変え、そこから生まれるかたちを確認していく作業は、同時期の油彩作品の制作と関連したものと見ることができるだろう。
若林は金属による彫刻とともに版画も数多く制作。そのなかには、彫刻作品の一部分である線刻を施した銅板を版画作品の版としたものもあり、従来からの版画という枠組みにとらわれない制作姿勢が窺える。
李はいまなお継続的に版画を手がけている。「絵画よりも自分と距離を置くことができ、他者性が入るメディアである版画を中間項と考え、そこで試みたものを絵画に移そうとしている」とも語っている。
本展では、「版」による作品に焦点を当て、3人の創造の軌跡を再考。高松の1960年の木版作品から版画集『アンドロメダ』まで、若林のパリ留学中のリトグラフや大判の銅版画など、そして李の最初期のステンシルによる作品や昨秋発表された100号サイズの木版などが展示される。
日本の現代美術を語る上で重要な位置を占める3人の美術家、高松次郎、若林奮、李禹煥。それぞれ、立体と平面という境界を跨いで旺盛に作品を制作・発表し、そのなかでも、1970年代以降は共通して、「版」による表現に積極的に取り組んでいる。
高松は80年代末にスクリーンプリントによる連作を発表。版の重ね合わせやインクの色を変え、そこから生まれるかたちを確認していく作業は、同時期の油彩作品の制作と関連したものと見ることができるだろう。
若林は金属による彫刻とともに版画も数多く制作。そのなかには、彫刻作品の一部分である線刻を施した銅板を版画作品の版としたものもあり、従来からの版画という枠組みにとらわれない制作姿勢が窺える。
李はいまなお継続的に版画を手がけている。「絵画よりも自分と距離を置くことができ、他者性が入るメディアである版画を中間項と考え、そこで試みたものを絵画に移そうとしている」とも語っている。
本展では、「版」による作品に焦点を当て、3人の創造の軌跡を再考。高松の1960年の木版作品から版画集『アンドロメダ』まで、若林のパリ留学中のリトグラフや大判の銅版画など、そして李の最初期のステンシルによる作品や昨秋発表された100号サイズの木版などが展示される。