EXHIBITIONS
木村秀樹「Skin Unit」
1970年代より現在に至るまで、現代版画における代表的な作家のひとりとして、また画家としても国内外で活動する木村秀樹。その約50年に及ぶ仕事を、ギャラリーノマルでの4年間計7回の展覧会を通して検証・再構成した企画「Hideki Kimura: Project Periods 2015-2018」を経て、最新作展が開催される。
木村は1948年京都府生まれ。74年京都市立芸術大学西洋画科専攻科修了。木村のカタロ・グレゾネとポートフォリオ版画集の制作が初仕事となったノマルは、これ以降、木村の作品の制作や展覧会開催と伴走してきた。15年からは4年間7回の展覧会を通して、木村のこれまでのキャリアを俯瞰し、同時に新たな作品を制作するプロジェクト「Hideki Kimura: Project Periods 2015-2018」を行った。
本展は、同プロジェクトの最終回を迎えた2018年前後より木村が制作を進めていた、「スキージング」によるキャンバスを支持体としたアクリル作品群のなかから、近作・新作を一挙に発表する。
スキージングとは、シルクスクリーン版画の刷りに用いる道具「squeegee」に「ing」をつけた造語。スキージにローラーの性質を加味した自家製の道具を使い、アクリル絵具の層をキャンバスに定着させるスキージングは、2Dと3Dのあいだを取り持つ半透明の膜を生み出し、漆黒の画中で立体的なイメージを支持しながらも、あやうく視覚に訴えかけてくる。
版画をベースにしながらも美術のカテゴリーにとらわれず、各年代ごとに新たな表現手法に挑戦してきた木村。つねに次の地平を求めて前進する、作家の現在地を目撃してほしい。
木村は1948年京都府生まれ。74年京都市立芸術大学西洋画科専攻科修了。木村のカタロ・グレゾネとポートフォリオ版画集の制作が初仕事となったノマルは、これ以降、木村の作品の制作や展覧会開催と伴走してきた。15年からは4年間7回の展覧会を通して、木村のこれまでのキャリアを俯瞰し、同時に新たな作品を制作するプロジェクト「Hideki Kimura: Project Periods 2015-2018」を行った。
本展は、同プロジェクトの最終回を迎えた2018年前後より木村が制作を進めていた、「スキージング」によるキャンバスを支持体としたアクリル作品群のなかから、近作・新作を一挙に発表する。
スキージングとは、シルクスクリーン版画の刷りに用いる道具「squeegee」に「ing」をつけた造語。スキージにローラーの性質を加味した自家製の道具を使い、アクリル絵具の層をキャンバスに定着させるスキージングは、2Dと3Dのあいだを取り持つ半透明の膜を生み出し、漆黒の画中で立体的なイメージを支持しながらも、あやうく視覚に訴えかけてくる。
版画をベースにしながらも美術のカテゴリーにとらわれず、各年代ごとに新たな表現手法に挑戦してきた木村。つねに次の地平を求めて前進する、作家の現在地を目撃してほしい。