EXHIBITIONS
堀尾昭子・鷲津民子展
具体美術協会にゆかりのある作家、堀尾昭子と鷲津民子の2人展がギャラリーあしやシューレで開催される。
堀尾は1937年徳島県生まれ。68年に具体美術協会(具体)に参加し、半世紀以上にわたって作品を制作し続けている。大規模なパフォーマンスや実験的な作品が多く登場する具体作品のなかで、当初より、両手で抱えられるほどのサイズと重量の作品で、同グループでは異色な制作スタイルを貫いてきた。
一本の針金や、くしゃくしゃの紙や段ボール、透明感あるアクリルや反射する鏡、時にはペンで引かれた一本の線やカッターナイフで切り取られた紙までが、作品の一部あるいは全体を構成する。堀尾の作品は、身の回りに存在する素材を扱いながら、光りの反射や陰影の効果をとらえ、シャープで研ぎ澄まされた趣を持つ。
いっぽう、鷲津は45年大阪府生まれ。具体のメンバーだった元永定正に師事。その後独自のスタイルで作品を展開し、国内外で意欲的な発表を続けてきた。近年は「記憶のゆくえ」をテーマに、自身の家族の痕跡をたどるシリーズに取り組む。
鷲津の「washizu drawing」と名づけられたノートは、アッサンブラージュやコラージュ・ドローイングといった手法を用い、日記を書くように1ページずつ制作される。感覚や記憶そして日常が、かたちや実体となって立ち上がったノートを発想源に、そこから飛び出してきたイメージを、単体の独立した作品に移し替えている。
「近代絵画を継承するのでなく、今までにないものを作れ」と唱えた吉原治良によって結成された具体美術協会。その発祥の地、兵庫県芦屋市に立地するギャラリーあしやシューレで具体ゆかりの二作家の作品が会する。
堀尾は1937年徳島県生まれ。68年に具体美術協会(具体)に参加し、半世紀以上にわたって作品を制作し続けている。大規模なパフォーマンスや実験的な作品が多く登場する具体作品のなかで、当初より、両手で抱えられるほどのサイズと重量の作品で、同グループでは異色な制作スタイルを貫いてきた。
一本の針金や、くしゃくしゃの紙や段ボール、透明感あるアクリルや反射する鏡、時にはペンで引かれた一本の線やカッターナイフで切り取られた紙までが、作品の一部あるいは全体を構成する。堀尾の作品は、身の回りに存在する素材を扱いながら、光りの反射や陰影の効果をとらえ、シャープで研ぎ澄まされた趣を持つ。
いっぽう、鷲津は45年大阪府生まれ。具体のメンバーだった元永定正に師事。その後独自のスタイルで作品を展開し、国内外で意欲的な発表を続けてきた。近年は「記憶のゆくえ」をテーマに、自身の家族の痕跡をたどるシリーズに取り組む。
鷲津の「washizu drawing」と名づけられたノートは、アッサンブラージュやコラージュ・ドローイングといった手法を用い、日記を書くように1ページずつ制作される。感覚や記憶そして日常が、かたちや実体となって立ち上がったノートを発想源に、そこから飛び出してきたイメージを、単体の独立した作品に移し替えている。
「近代絵画を継承するのでなく、今までにないものを作れ」と唱えた吉原治良によって結成された具体美術協会。その発祥の地、兵庫県芦屋市に立地するギャラリーあしやシューレで具体ゆかりの二作家の作品が会する。