EXHIBITIONS
雲をつかむできごと
石川卓磨+多田由美子 vol.1
美術作家としてのみならず美術批評家としても様々なメディアで活動している石川卓磨と、描くこと/書くことの関連性をめぐって試行錯誤、実験を繰り返してきた画家の多田由美子が、仙台、東京の二ヶ所で行われる二部構成の展示を開催。
石川卓磨は美術作家として、近年高速連写による写真からなる映像を発表してきた。その作品は写真、あるいは動画であると簡単には断言できない表現が含まれており、写真でもあり動画でもある、もしかしたら絵画でありさえする、未分化な領域を意識的に示唆。新しい表現領域の可能性を探る作品を制作している。
絵画という固有の領域を解体し、絵の具と筆の代わりに日用品を使ってキャンバスに見立てたテーブル上を絵画として構成する作品や、レディメイドを絵画に見せかける作品を制作し絵画とともに併置することで、絵画を問うてきた多田由美子。展示とともに、新たな小説のジャンルとして仮定した長編小説『美術小説』シリーズ、随筆や詩などを発表している。
石川、多田ともに絵画を出自として、絵画というメディアの根底を探ることで制作を出発しており、ともに美術作品と文章の仕事を同時に手掛けている。クラウドが多くのものをタイムラグなくつなぐ時代にあって、宮城在住の多田と東京在住の石川、今回の展示会場となる仙台—東京という物理的な時間や距離がどのように認識され存在感を放つのだろうか。
石川卓磨は美術作家として、近年高速連写による写真からなる映像を発表してきた。その作品は写真、あるいは動画であると簡単には断言できない表現が含まれており、写真でもあり動画でもある、もしかしたら絵画でありさえする、未分化な領域を意識的に示唆。新しい表現領域の可能性を探る作品を制作している。
絵画という固有の領域を解体し、絵の具と筆の代わりに日用品を使ってキャンバスに見立てたテーブル上を絵画として構成する作品や、レディメイドを絵画に見せかける作品を制作し絵画とともに併置することで、絵画を問うてきた多田由美子。展示とともに、新たな小説のジャンルとして仮定した長編小説『美術小説』シリーズ、随筆や詩などを発表している。
石川、多田ともに絵画を出自として、絵画というメディアの根底を探ることで制作を出発しており、ともに美術作品と文章の仕事を同時に手掛けている。クラウドが多くのものをタイムラグなくつなぐ時代にあって、宮城在住の多田と東京在住の石川、今回の展示会場となる仙台—東京という物理的な時間や距離がどのように認識され存在感を放つのだろうか。