EXHIBITIONS

能 Noh~秋色モード~

2021.08.24 - 10.24

能面「万媚」 1面「出目半蔵」 朱漆書 江戸時代・18世紀

能面「顰」 1面 江戸時代・18世紀

能装束「白地石畳菊唐草模様唐織」 1領 江戸時代・18世紀

能装束「鬱金地垣夕顔模様縫箔」 1領 江戸時代・18世紀

菊桐蒔絵手箱 1口 安土桃山時代・16世紀

英一蝶「雑画帖」 36図のうち「柿栗図」 江戸時代・17世紀

英一蝶「雑画帖」 36図のうち「葡萄図」 江戸時代・17世紀

 大倉集古館が企画展「能 Noh~秋色モード~」を開催。同館が収蔵する能楽コレクションのうち、「秋色(しゅうしょく)」に注目した作品群を展覧する。

 室町時代初期に猿楽を原型として大成された能は、いまなお演じられる日本の貴重な伝統芸能のひとつ。近世以降は幕府や大名の保護を受けて、「武家の式楽」として重んじられ、発展してきた。

 本展では、因州(鳥取藩)池田家旧蔵の「能面」と、備前(岡山藩)池田家旧蔵の「能装束」を中心に紹介。色と模様の多彩な組み合わせにより「デザインの宝庫」とも称される能装束から、秋らしい作品を選りすぐり、能のストーリーをあらわす謡曲(ようきょく)との関係性にもふれる。

 秋の謡曲にふさわしい能面をはじめ、秋を彩る絵画・工芸作品の鑑賞を楽しみたい。