EXHIBITIONS

細江英公 個展

創世記 -若き日の芸術家たち-

2017.10.28 - 11.18

細江英公 坂東玉三郎(部分) 1971

細江英公 坂東玉三郎 1971

細江英公 横尾忠則 1970

細江英公 土方巽 1967

 山形県生まれ、東京写真短期大学(現・東京工芸大学)を卒業後、「リアリズム」に対してより私的で芸術的な表現活動を展開し、1950年以降の日本を代表する写真家の一人となった細江英公。

 細江にとって写真とは「被写体と写真家の関係の芸術」であり、三島由紀夫との交流から、自身の主観を通し被写体の本質をあらわにする「主観的ドキュメンタリー」という方法を明確にした。

 本展の元である2012年刊行の写真集『創世記:若き日の芸術家たち』は、14年にYOD Galleryで開催された「薔薇刑」で日本写真批評家協会作家賞を受賞の後、主に1967年から75年の間、細江が撮影したポートレートの一部をまとめたもの。被写体である土方巽や澁澤龍彦などの芸術家たちは、いまや各界で日本を代表する存在となっている。

 本展では「薔薇刑」で実施のアンケートを元に写真集より抜粋した11点に加え、本展向けに特別に製作された草間彌生の大判ポートレート作品を展示。