EXHIBITIONS
高明根
A blending space
韓国人アーティスト・高明根(コウ・ミョンクン)の作品は、写真という平面の媒体を用いつつ、独自の手法で立体を立ち上げるもの。写真をフィルムにデジタル印刷し、それを透明なプラスチックにラミネート加工したのち、ヒートガンを使用して立体的に組み立てていく。高は1980年代からこの手法に取り組み、自然、建築物、人体という三つの分野を主な被写体として、シリーズを展開してきた。
本展では、高が撮り貯めたアジア諸都市の写真を用いた作品を展示。建築という文化的遺産の厚みと、薄く透明なイメージが相互に作用することで特有の空間が生みだされる。「部屋」というタイトルをつけられたシリーズでは、人間の身体とより親密な距離を保つ空間がつくられ、「見る・見られる」の関係を基底として、鑑賞者と対象との間にイメージを通した接触が幻想される。
本展では、高が撮り貯めたアジア諸都市の写真を用いた作品を展示。建築という文化的遺産の厚みと、薄く透明なイメージが相互に作用することで特有の空間が生みだされる。「部屋」というタイトルをつけられたシリーズでは、人間の身体とより親密な距離を保つ空間がつくられ、「見る・見られる」の関係を基底として、鑑賞者と対象との間にイメージを通した接触が幻想される。