EXHIBITIONS
浅田政志 だれかのベストアルバム
「家族」と「記念写真」をテーマに活動する写真家・浅田政志の最大規模となる個展「浅田政志 だれかのベストアルバム」が、水戸芸術館現代美術ギャラリーで開催。制作の原点から最新作まで、写真家の言葉とともにたどる。
2008年発表の『浅田家』以来、浅田は自身の家族を被写体に、自らも一緒に様々なシチュエーションを演じるセットアップ写真の手法で、時とともに変わる家族の様子を取り込みながら作品制作を続けてきた。また、被写体として公募した家族と撮影自体が「記念」となる作品も制作。さらに東日本大震災に際しては、津波に流された写真を洗浄するボランティア活動に携わり、その経験からアルバムをつくり、そして残すことの大切さを訴えている。
本展では浅田がこれまでに発表した全シリーズに加え、今回のために撮り下ろした最新作『私の家族』を公開。また、東日本大震災から10年を迎えた岩手県野田村の写真返却活動のいまを追跡する。
『私の家族』で浅田は、参加者を被写体かつ共同制作者として迎え、その人にとっての家族の記憶や思いに焦点を当て、浅田による写真と参加者による文章で家族の物語を表現している。新型コロナウイルス感染症による制約のもと、私たちはこれまでになく「家族」と向き合うことになったいま、そして、ここ近年頻度が高まる自然災害は、かけがえのない「思い出をいかに残すか」という問いを、私たちに突き付けていると言える。本展は、浅田が写し出す多様な家族像を通して、誰かの、そして私たちのベストアルバムに想いを馳せる機会となる。
2008年発表の『浅田家』以来、浅田は自身の家族を被写体に、自らも一緒に様々なシチュエーションを演じるセットアップ写真の手法で、時とともに変わる家族の様子を取り込みながら作品制作を続けてきた。また、被写体として公募した家族と撮影自体が「記念」となる作品も制作。さらに東日本大震災に際しては、津波に流された写真を洗浄するボランティア活動に携わり、その経験からアルバムをつくり、そして残すことの大切さを訴えている。
本展では浅田がこれまでに発表した全シリーズに加え、今回のために撮り下ろした最新作『私の家族』を公開。また、東日本大震災から10年を迎えた岩手県野田村の写真返却活動のいまを追跡する。
『私の家族』で浅田は、参加者を被写体かつ共同制作者として迎え、その人にとっての家族の記憶や思いに焦点を当て、浅田による写真と参加者による文章で家族の物語を表現している。新型コロナウイルス感染症による制約のもと、私たちはこれまでになく「家族」と向き合うことになったいま、そして、ここ近年頻度が高まる自然災害は、かけがえのない「思い出をいかに残すか」という問いを、私たちに突き付けていると言える。本展は、浅田が写し出す多様な家族像を通して、誰かの、そして私たちのベストアルバムに想いを馳せる機会となる。