芸術系の職員求む。神戸市が政令市では初めて「デザイン・クリエイティブ枠」を新設
神戸市は2019年度の職員採用試験から、大学、高専、短大においてデザインや美術、音楽、映像など芸術分野を学んだ人物を対象にした「デザイン・クリエイティブ枠」を新設することがわかった。
神戸市は、デザイン、美術や音楽、映像など芸術分野の素養を備えた多様な人材を確保するため、新たに大学卒と高専・短大卒の「デザイン・クリエイティブ枠」の採用試験を2019年度より実施する。
2017年12月に「神戸市の人材確保方策に関する有識者会議」を立ち上げ、方策について検討を重ねてきた神戸市。その第1弾として現在、約200名の若手職員からなる「神戸市職員採用ナビゲーター制度の導入・インターンシップの推進」が進行中であり、今回発表された「デザイン・クリエイティブ枠」はその第2弾となる。
人事委員会の担当者は、「美術、映像、音楽などを学んできた方々で、これまで公務員試験を視野に入れていなかったいろいろな方に試験に挑戦していただきたい。異なるスキルを持つ多様な人材が集まることで、価値観、ライフスタイルの多様化などの変化に対応し、行政にこれまでになかった新たな発想や手法を取り入れられることを期待しています」と語る。
「一般枠」「特別枠」に加え、芸術分野に特化した「デザイン・クリエイティブ枠」での募集実施は、政令市では今回の神戸市の試みが初となる。
なお採用後は、政策、企画、経済政策、広報、芸術文化、観光振興、まちづくり関連などをはじめ、幅広く行政事務全般に従事する予定だという。