山手線が「美術館」に? JR東日本がスタートさせた「YAMANOTE LINE MUSEUM」が目指すもの
JR東日本は山手線・上野駅の公園口改札内連絡通路において、「山手線を美術館にする」というプロジェクト「YAMANOTE LINE MUSEUM」をスタートさせた。展示のみならず作品購入もできるこの取り組みはなぜ生まれたのか?
JR東日本は、山手線・上野駅で現代美術作品を展示し、販売にもつなげるプロジェクト「YAMANOTE LINE MUSEUM」をスタートさせた。
この取り組みは、JR東日本が駅を「暮らしのプラットフォーム」とすることを目指した「Beyond Stations構想」の一環。JR東日本が展開する山手線ブランド「東京感動線」とアートディレクションユニット「MELTedMEADOW」がタッグを組み、山手線の駅をアートギャラリーにすることで、気軽にアートに触れる機会を提供するという試みだ。
「YAMANOTE LINE MUSEUM」では、上野公園つながる公園口改札内の連絡通路に黒坂祐、vug、キム・ヒョンソクらの作品を展示。展示作品や関連グッズはJRE MALL内のオンラインショップでも購入可能となっている。
上野駅公園口は東京国立博物館や東京都美術館などを訪れる人が多く通過する場所であり、アートに対する需要の高さから上野駅が「YAMANOTE LINE MUSEUM」の第1弾として選ばれたという。
今後、11月25日には高田馬場駅に「TOMORROW gallery」というスペースが誕生。「アートが買える、駅のカフェ」として運用される。
山手線という巨大なプラットフォームは今後、どうアートの場所として根付くだろうか。