過去最大となる一般会計予算114兆円。文化予算はわずか01.パーセント
過去最大、約114兆円となる令和5年度の一般会計予算が成立した。
令和5年度の一般会計予算が、過去最大となる114兆3812億円となった。
防衛費が6兆7880億円と過去最大となるとともに、防衛力強化資金には3兆3806億円が計上されるなか、文部科学省所管の一般会計予算は5兆2941億円となった。このうち、文化芸術に関わる文化庁の予算は1076億円。一般会計予算全体のわずか01.パーセントにとどまる数字だ。
文化庁はこの予算のなかで、「文化芸術のグローバル展開、DXの推進、活動基盤の強化」に215億円、「『文化財の匠プロジェクト』等の推進・充実に
よる文化資源の持続可能な活用の促進」に447億円、「文化振興を支える拠点等の整備・充実」に369億円を計上。文化財関連事業に大きなウェイトが置かれていることがわかる。
文化庁は3月27日に京都に移転し、新拠点で稼働を開始した(一部は東京に残留)。岸田文雄は「京都を中心に新たな文化振興に取り組んでいきたい」との姿勢を表明しているが、文化振興にはまずこの文化予算を引き上げることが求められるだろう。