「日産アートアワード2017」がファイナリスト5名を発表。グランプリは誰の手に?
日産自動車は「日産アートアワード 2017」の ファイナリストを発表。3回目となる今回は、候補者25名のなかから題府基之、藤井光、石川竜一、田村友一郎、横山奈美の5名が選出された。
「日産アートアワード」は、日産自動車が主体となり2013年に発足した、隔年で開催される現代美術のアワード。特に過去2年間の活躍が目覚ましかったアーティストを顕彰するもので、国際アートシーンにおける日本現代美術のプレゼンス向上などを目的に行われており、前回は毛利悠子がグランプリを受賞。また、今年のヴェネチア・ビエンナーレ日本館代表の岩崎貴宏も同第2回のファイナリストとして選出された経緯がある。
第3回となる今年は、キュレーターや研究者、NPOなど異なる背景を持つ10名が、候補となるアーティスト3名をそれぞれノミネート。その後、2017年5月に第一次選考が行われ、国際審査委員会(南條史生、ジャン・ド・ロワジー、キム・ソンジョン、ジェシカ・モーガン、ローレンス・リンダー)によって、25名の候補者から5名がファイナリストとして選出された。
ファイナリストに選ばれたのは題府基之(1985年東京都生まれ)、藤井光(1976年東京都生まれ)、石川竜一(1984年沖縄県生まれ)、田村友一郎(1977 年富山県生まれ)、横山奈美(1986年岐阜県生まれ)。
ファイナリストは今後、9月にBankART Studio NYK(横浜)で開催される展覧会へ向けて新作を制作。9月27日の最終選考でグランプリが決定する。また、来場者からの投票によりオーディエンス賞が選出される。
今年の審査について、国際審査委員会のメンバーでパレ・ド・トーキョー館長のジャン・ド・ロワジーは「選考過程で、今の日本における創造の現場で何が起こっているかを発見することができた。抗うことに貪欲で、賢明、あるい 極めて詩的、物語性に富んだファイナリストの多様な内面世界が、現代日本の新たな表現や深淵を見せてくれるだろう」とコメントしている。
なお、ファイナリストには賞金100万円が、またグランプリには賞金300万円(ファイナリスト賞金100万含む)と、3か月のニューヨーク滞在(渡航費・滞在費・研究費・専門的な助言などの支援を含む)が贈られる。