NFTを使ったデジタル作品も。クリストファー・クレングレンの個展「Reprogram for Joy」が渋谷で開催
スウェーデン出身のアーティスト、クリストファー・クレングレンの個展「Reprogram for Joy」が東京・渋谷のヒッチハイカー・ギャラリーで開催される。コロナ禍による喪失、悲しみなどに着目した絵画作品とともに、作家が初めてNFT(非代替性トークン)を使ったデジタル作品も発表される。会期は3月8日〜17日。
スウェーデン出身で現在日本在住のアーティスト、クリストファー・クレングレン(Kristoffer Kullengren)の個展「Reprogram for Joy」が、3月8日〜17日に東京・渋谷のヒッチハイカー・ギャラリーで開催される。
クレングレンは1979年生まれ。過去3年間には中国と日本のギャラリーで10以上の個展を開催し、西安当代美術館や莫干山白雲美術館、岩崎美術館などの美術館でのグループ展にも参加した。
また、ギャラリーや美術館以外の空間にアートを導入することに注力しているクレングレンは、これまで上海東方明珠グループやBMW上海、デンマークデザインセンター、イケア中国、ミズノなどと連携し、アートや文化をより多くの人々に届けることに取り組んできた。
そんなクレングレンは、自らの人生経験から社会問題や人間性を哲学的に考察したものを作品のなかで表現。旅先で出会った人々や日々の経験から、社会問題に至るまで多岐にわたるテーマには、テクノロジーや人間性、愛、自然への関心が共通している。
彼は、自身のアートは「朝、起きているのか夢を見ているのかわからないような場所に存在している」と語る。その夢の世界に生きているような作品では、繰り返し出現する半抽象的なモチーフが独自の意味を持っている。
本展では、2020年に世界中の人々が経験したコロナ禍による喪失、悲しみや、山火事など気候変動の影響、政治的な分裂などに着目した一連の絵画作品を展示。また、クレングレンが初めてNFT(非代替性トークン)を使ったデジタル作品も発表予定となっている(NFTとは、アート作品の取引記録や所有権、真正性を検証できるブロックチェーン上で、作品を売買するために使用される独自の暗号通貨トークン)。
癒しと回復に向けている現在、私たちがいかに自分自身に向き合い、ともに癒して愛することができるか。ぜひ会場に足を運んで目撃してほしい。