現代グラスアートの最先端が集結。「富山ガラス大賞展 2021」が富山市ガラス美術館で開催中
世界の現代グラスアートの最新の成果を集め、その発展に貢献するために開催されるトリエンナーレ形式の国際公募展「富山ガラス大賞展」。その第2回の入選作品展が富山市ガラス美術館で10月3日まで開催されている。
現代グラスアートに特化したトリエンナーレ形式の国際公募展「富山ガラス大賞展」。その第2回となる「富山ガラス大賞展 2021」の入選作品展が、10月3日まで富山市ガラス美術館で開催されている。
1985年に富山市民大学ガラス工芸コースを開設し、2015年には富山市ガラス美術館を開館させるなど、ガラス芸術への取り組みに注力してきた富山市。その富山市が、3年ごとに開催している国際公募展が「富山ガラス大賞展」だ。
初回の2018年に次いで2回目となった今回は、世界51の国と地域から1126点という前回を上回る数の応募を集めた。
審査を務めたのは1次審査が、ダイアン・C・ライト(トレド美術館暫定理事、ガラス装飾美術担当上級学芸員)、伊東順二(富山市ガラス美術館名誉館長、東京藝術大学社会連携センター特任教授、美術評論家)、渋谷良治(富山市ガラス美術館長)、島敦彦(国立国際美術館長)、スザンヌ・J・ヨンソン(デンマーク王立美術院企画ディレクター)、ザン・リン(上海ガラス博物館、創立者、館長兼執行総裁)。2次審査が秋元雄史(練馬区立美術館館長、美術評論家)、デビン・マティス(アーバングラス事務局長)、伊東順二、スージー・J・シルバート(コーニングガラス美術館、近現代ガラス学芸員)、スヴェン・ハウシュク(フェステ・コーブルク・アートコレクション館長、ヨーロッパ近代ガラス美術館学芸員)、武田厚(多摩美術大学客員教授、美術評論家)。
展覧会では、1次および2次審査を通過した作品44点を一同に紹介。大賞となった佐々木類の《植物の記憶/Subtle Intimacy》(2019)をはじめ、金賞の神代良明《極 #12/Hatate #12》(2018)など、現代グラスアートの可能性を切り開く作品群に注目してほしい。
なお本展では、会場に来場できない人のため、大賞展ウェブサイト上から、展覧会場の様子や作品をVR映像によっって無料で鑑賞することも可能。こちらもあわせてチェックしたい。