「ノスタルジアの共有」を描く。中尾まゆみの日本初個展「SHARED NOSTALGIA」が麻布十番の「KOICHI YAMAMURA GALLERY」で開催
ニューヨークを拠点とする中尾まゆみの日本初個展「SHARED NOSTALGIA」が麻布十番の「KOICHI YAMAMURA GALLERY」で開催される。
東京・麻布十番の「KOICHI YAMAMURA GALLERY」で、アーティスト・中尾まゆみの日本初個展「SHARED NOSTALGIA」が開催される。会期は2月16日〜3月5日。
中尾まゆみは1985年神戸市生まれ。大阪のデザイン専門学校のイラスト学科を卒業後、2013年に単身ニューヨークへ移住。アートスチューデントリーグ在学時に本格的に油彩による作品制作を開始し、現在はブルックリンを拠点に活動している。
日本から単身渡米した際、異国の地で孤独感を抱えた中尾は、ガーナ出身の友人から彼の思い出の家族写真を見せてもらった。そのときに、家族や友人との愛情や絆、親から子、人から人へと伝えられてきた思いを感じた中尾。以来、「ノスタルジアの共有」として、人種や文化や国による違いはなく、時間や空間をも超越した人類に共通の愛情を作品に落とし込んでいる。
また、中尾が描く、当たり前にある日常生活を切り取った情景には、西洋文化を象徴するモチーフが所々に登場する。ペプシコーラやミッキーマウスなどの世界中で愛される文化を、人類共通の記憶や思い出としてモチーフにしていることも、その作品の特徴だ。
ギャラリーオーナーの山村は今回のリオープンに際して、次のようにコメントしている。「運営のテーマとして、国内・海外で活躍をしている作家達の紹介、とりわけ日本国内では発表の場がまだ少ない、そういった作家たちを支援したり、紹介する拠点を目指します。また、当ギャラリーでの展覧会を通して、作家交流や地域交流の場所のハブとなっていければ幸いです。大使館やインターナショナルスクールなども多く、様々な国の人々が暮らす『麻布』という土地だからこそ生まれるコミュニティを構築していければと思っています。アートの在り方と可能性を広げ、人々の生活を豊かにするお手伝いの場所。『Life in Art』を提案出来る場所として活動をしていきたいと思います」。