ガラス作家・井本真紀の個展「白の位相 -Before the emptiness-」がhide galleryにて開催。粉ガラスを用いた歴代作品のほか透明ガラスの新作などを一堂に展示
東京・渋谷の「hide gallery」で、ガラス作家・井本真紀の個展「白の位相 - Before the emptiness-」が開催される。会期は11月2日〜24日。
東京・渋谷でリニューアルオープンした「hide gallery」で、ガラス作家・井本真紀の個展「白の位相 - Before the emptiness-」が開催される。会期は11月2日〜24日。
井本真紀は、兵庫県生まれ。これまでの活動に「LOEWE Craft Prize 2023」ファイナリスト、「LOEWE FOUNDATION」(スペイン、2023)、「ひかりの底」(TERRADA ART COMPLEX II BONDED GALLERY、東京、2023)、「New Glass Review 42」(The Corning Museum of Glass、アメリカ、2022)などがある。
井本は石膏の型にガラス粉末を詰め、電気炉で焼成する技法で、数多くのガラス作品を発表してきた。「白の位相 -Before the emptiness-」と名付けられた本展は、これまですり潰した粉ガラスを用いて制作してきた井本が、はじめて粉ガラス以外のガラスを使って「透明」の作品を制作したことに端を発する。
「つくること」とは、誰かが為すことでも何かが成ることでもなくあいだの領域で、さまざまが綯交ぜになって動いていく、その動きのこと。わたしと素材とのあいだに結ばれ続ける、為すことも成ることも抱えた、動的な関係の在りよう。作品とは、その接点に立ち起こった出来事のことです。
──井本真紀
本展では透明の作品のほか、井本の顔ともいえる粉ガラスの作品に加えて、ガラス欠片を集積させた作品など、新旧まじえた作品群を展示。作家の現在地を見渡し、近年の成果を周知する本展覧会。井本の思考と実践の地点として、この機会にぜひ目にしてほしい。